蕪栗のいちねん

4月〜5月上旬

米作り農家の最初は、ハウスから始まります。
選り分けた種籾(たねもみ)を水に浸して発芽しやすい状態にします。
苗床に種を蒔き日に当てて温めて芽が出るのを待ち、15cm程になるまで育てます。

田起こし、代かきの工程を経て水を張った田んぼにお米の苗を植えていきます。

6月〜8月

夏の間に稲はすくすくと育っていきます。
田んぼの水管理、雑草取り、畦や水路の草刈りなどが行なわれます。
苗の育ちを見ながら天候や気温によってお米の育て方を見極めていきます。

この時期の田んぼでは、どじょう、カエル、メダカ、ヤゴ、メダカ、カブトエビ、糸トンボなど沢山の動物・昆虫と出会えます。

9月

秋になり涼しい風が吹く頃に、田んぼ一面が黄色に輝くといよいよ収穫です。
まず穂先の籾(もみ)だけを取って乾燥させて貯蔵します。
さらに出荷する時期に出荷する分だけ籾摺りを行います。

10月〜11月

10月中旬に籾摺りをした新米は、スーパーや飲食店を通して私たちの食卓に登場します。
また、この時期にシベリアから8万羽のマガンが飛来し12月まで蕪栗沼・周辺水田で羽を休めます。

12月

12月になると、各農家は田んぼの手入れや農機具の整備点検を終えて冬支度に入ります。
蕪栗米生産組合では一年の感謝を込めて収穫感謝祭を行います。
また、冬の時期は各農家は冬中をかけて農機具の整備や農業の勉強を行っています。

1月〜3月

冬の間も田んぼに水を張り、田んぼに生きる原生生物やイトミミズ、水鳥など多様な生きものの住処を提供します。
生態系の力を使い、水や土の浄化・再生によって田んぼの機能を改善する自然再生も行います。