有機栽培の米作り 古代生物『カブトエビ』で除草効果
2013.06.21
「生きもの豊かな田んぼ」の名の通り、蕪栗米生産組合の田んぼには色々な生物が住んでいます。
おたまじゃくし、ザリガニ、ドジョウやタニシ等々。
生きもの調査は定期的に行っており、来月には近所の子供たちや組合員が総出で大規模に行います。
(その様子は実施後ご報告いたします。)
今月は、こういった生き物のなかに今しか見られない『カブトエビ』を見つけました。
『カブトエビ』は約3億年前の古代生物で、恐竜の時代から原始的な形のまま生き長らえた「生きた化石」です。
ところが、成長すると寿命はたった1か月間なので今頃しか見られません。
蕪栗地区でも6月いっぱいしか見ることができないかもしれません。
『カブトエビ』は地中の卵が孵化すると10日程で急速に成長して産卵を始めます。
成長すると1ヶ月の命ですが、田んぼの泥に産みつけられた卵は寒さや乾燥に強く、翌年まで長期休眠します。
ちなみに、卵は何年も休眠したまま生きていることがあるということなので、ここに「生きた化石」の秘密でありそうです。
そして、『カブトエビ』は昔から別名「田の草取り虫」と呼ばれていて、除草効果があるとされています。
実際、水田の底で泥をかき分けるように這い回るので、雑草の芽を摘んでしまいます。
ちなみに、濁った田んぼは、菌類や微生物をはじめ様々な生き物が活動を続ける生きている田んぼです。
この濁りが植物の光合成を抑制して雑草を生えにくくします。
『カブトエビ』も土を掘り起こして水を濁らせることに一役買っています。
『カブトエビ』が見られる田んぼは、地域でも限られていて、どこにでもいるわけではない珍しい生きものです。
今までの土づくりが『カブトエビ』を通じて見えてきたようです。
※黒い目は複眼で、間の部分に正中眼という光だけを捉えることのできる目を持っています。
生きもの豊かなたんぼのお米「蕪栗米」は
蕪栗米生産組合直営のネットショップ「かぶくり屋」
で購入できます。
※蕪栗米生産組合のお米は、環境、食材にこだわるハンバーグレストラン「びっくりドンキー」で使用されています。
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蕪栗米生産組合
URL:http://kabukurimai.com/
美味しいお米の販売サイト「かぶくり屋」
URL:http://kabukuriya.com
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